私たちの使命
アスベスト対策研究所は、アスベスト(石綿)による健康被害から人々を守り、安全な生活環境を実現するための総合的な情報・支援を提供するポータルサイトです。
蓄積された知見と最新の技術を融合し、科学的根拠に基づいた対策と情報提供を行うことで、社会全体のアスベストリスク低減に努めています。
私たちが目指す未来
アスベストのない安全な社会の実現には、長期的な視点と継続的な取り組みが必要です。私たちは、専門ポータルサイトとしての知見と経験を活かし、以下の目標達成に向けて邁進します。
- アスベスト関連疾患の発生ゼロ
- 全ての建築物における適切なアスベスト管理の実現
- 持続可能な環境保全システムの確立
- 次世代に向けた安全な生活環境の創造
この使命を果たすため、私たちは常に最新の技術と知識を追求し、社会の皆様との対話を通じて、より効果的な対策と支援を提供してまいります。
アスベスト対策研究所は、人々の健康と安全を最優先に考え、専門性と誠実さをもって、この重要な社会的課題に取り組み続けます。
三つの誓い
確かな専門性による安全確保
- 最新の研究成果と技術革新の追求
- 国際基準に準拠した調査・分析手法の情報
- 専門家による高精度な診断と対策立案
包括的な社会貢献
- 地域社会の安全確保への取り組み
- 次世代へ向けた環境保全活動
- 業界全体の技術向上への貢献
持続可能な未来への投資
- 予防的アプローチによる健康被害の防止
- 長期的視点での環境モニタリング
- 次世代の専門家育成と技術継承
調査前に知っておくべきこと
アスベスト建物調査を検討する際は、まず調査が必要なタイミングを把握することが重要です。建物の解体・改修工事を予定している場合や、築年数が昭和31年から平成18年頃の建物では、法的に事前調査が義務付けられています。また、建物の売買や賃貸時にも調査が推奨されます。
調査をスムーズに進めるため、事前に建物の設計図書、建築確認申請書、過去の改修履歴などの資料を準備しておきましょう。これらの情報により、調査範囲や重点箇所を効率的に特定できます。
調査業者選びでは、建築物石綿含有建材調査者などの有資格者が在籍し、豊富な実績を持つ業者を選択することが肝要です。複数業者から見積もりを取得し、調査内容・期間・費用を比較検討してください。一般的な住宅の場合、調査期間は1〜2日、費用は建物規模により10万円〜50万円程度が目安となります。事前の準備と業者選定により、正確で信頼性の高い調査結果を得ることができます。
調査当日の流れと注意点
調査当日は、まず調査者による建物の外観確認と図面との照合から始まります。その後、室内に入り、天井材、壁材、床材、配管保温材など、アスベスト含有の可能性がある建材を目で見て詳しく確認していきます。この際、お住まいの方や関係者の方は調査エリアへの立ち入りを控えていただく必要があります。
重要な注意点として、調査中は建材の損傷や飛散を防ぐため、調査対象箇所には絶対に触れないでください。また、調査者が使用する専用の保護具や測定機器への接触も避けましょう。換気システムは調査者の指示に従い、必要に応じて停止する場合があります。
試料採取が必要と判断された場合は、専用器具を使用して最小限の試料を採取します。この作業では、飛散防止対策として局所的な養生や負圧環境の構築を行います。
調査は通常半日から1日で完了し、現場でのその場での結果説明はありませんが、採取試料は認定分析機関で詳しい成分分析が実施されます。調査終了後は、対象エリアの清掃確認を行い、安全性を確保してから通常使用を再開できます。
調査結果の読み方と次のステップ
調査結果は通常1〜2週間後に報告書として提出されます。報告書には建材ごとの分析結果が記載され、「アスベスト含有」「アスベスト非含有」として明確に判定されます。含有率が0.1%を超える場合は「アスベスト含有建材」と判定され、法的規制の対象となります。報告書では建材の種類、採取場所、含有アスベストの種類なども詳しく記載されているため、必ず内容を確認しましょう。
アスベストが検出された場合、まずは慌てる必要はありません。建材が良好な状態で維持されていれば、日常生活に支障はありません。ただし、将来的な解体や改修工事の際は、アスベスト除去工事が必要となるため、専門業者による適切な処理が求められます。
非検出の場合でも、報告書は建物の資産価値を示す重要な書類として保管してください。売買や賃貸の際に買主や借主への安心材料となります。また、定期的な点検により建材の劣化状況を把握し、必要に応じて再調査を検討することで、長期的な安全管理が可能となります。不明な点があれば、調査業者に遠慮なく質問し、今後の対応方針を相談しましょう。